PCメンテナンス知識2 (3限目)

・PC用電源の規格

 

ATX

フルタワーからミニタワーまで、一般的なデスクトップPCで採用されている電源ユニット。そのため、製品数がとても多く、価格重視モデル、大容量モデル、静音モデルなど、用途にあわせて選べる

 

EPS

サーバーや高度な処理を行うワークステーション用途のATX強化版電源ユニット。本体サイズはATX電源と同じかやや大きく、一部の端子形状が異なる。最近では、ATXとEPSの兼用モデルが一般化しつつある。

 

SFX

小型ケースで採用されている電源ユニットで通称「Micro ATX電源」とも呼ばれる。基本的に、小型ケースには電源ユニットが付属していることが多いため、ATXやEPSに比べて製品数は少ない。小型ケースに付属する電源の容量や動作に不安があるときに購入するのが一般的だ。

 

FlexATX

SFX電源の縦横を小型化し、奥行が長くなった超小型で薄い特殊形状の電源ユニット。厳密な規格化がされているわけではないので、購入時にはPCケースに収まるか、事前に確認しておく必要がある。

 

 

 

・PC用バスの規格

 

PC用バスとは、コンピューター内部の演算器やメモリー相互間を接続するため、またコンピューター本体と周辺機器を接続するために設けられる共通の通信路のこと。

扱う信号の種類によって、データを伝達するデータバス、アドレスを伝達するアドレスバスの2つの系列がある。また、接続する対象によって、メモリーバス、入出力バス、内部バス、外部バス、拡張バス、システムバスなどと呼び分けられる。バスには、システムを構成している各装置が衝突せずにバスを利用するための制御信号線も用意されている。 

 

 

規格

 

 

IEEE1394

シリアルインターフェースの標準化に関するIEEEの分科会、およびその分科会で規格化されたシリアルインターフェースの仕様。アップル社が中心となって開発された規格で、高速なデータ転送が可能。パソコンやデジタルビデオカメラなどのインターフェースに採用されている。パソコンではアップル社での呼称だったFireWire、家電製品ではソニーの呼称だったi.LINK、またはDV端子という呼称が使われることが多い

 

 

USB

ハードディスクやDVDドライブ、キーボードやマウスなどといった周辺機器をパソコンに接続するために使用するもので、ほとんどのパソコンに複数個のポートが標準で装備されている。プラグアンドプレイに対応しており、機器を接続するだけでOSが自動的に認識して利用できる。バージョンの違いによって仕様が異なる。周辺機器をワイヤレスで接続するWireless USBという規格もあるが、USBとは別の規格である。

 

 

SCSI

ANSIによって規格化されている。1つのインターフェースで最大7台までの機器を接続できる。1986年、SCSIが制定され、SCSI-2、SCSI-3と改訂されている。現行の規格は、1992年に制定されたSCSI-3を基にしたSCSI-3 Ultra320で、データ転送速度は320MB/秒である。一時期、アップル社のMacintoshに標準搭載されて普及したが、現在のパソコンではUSBやIEEE1394が主流になっている。

 

などがある。