PCメンテナンス知識2(2限目)

・光学メディアの規格

 

光学ドライブ装置を使い、光(半導体レーザー)の反射により情報を読み書きする情報媒体のこと。

 

規格

CD-R(CD-Recordable):データを一度だけ書き込むことができる。書き込んだ後に移動や削除は可能。

 

CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory):このディスクは「読み取り専用」でデータの記録・削除は不可能。

市販のオーディオCDやアプリケーションが記録されたCDはこのタイプ。

 

CD-RW(CD-ReWritable):データの書き換えが可能なディスクで、1000回以上の書き換えや削除ができる。

基本は記録したデータを個別で削除することはできず、一度すべて削除してから記録し直すという方法になるが、最近は直接個別のデータを上書きすることができるようになった「パケットライト」という方法もある。CD-Rと比べると高価で書き込み速度も遅い。

書き込むために「CD-RW」に対応したドライブが必要。

 

DVD-ROM:読み込みのみ可能。対応ドライブはDVD-ROM以上ならば基本OK               書き込み不可

DVD-RAM:対応ドライブは、マルチ/スーパーマルチ/ハイパーマルチ/-RAM

      (約10万回書き換え可能)

DVD-R:対応ドライブは、デュアル/マルチ/スーパーマルチ/ハイパーマルチ/-R/-RW

    (1回のみ書き込み可能)

 

などがある。

 

 

 

無線LANの規格

 

現在ではIEEE 802.11諸規格が整備されており、その技術規格に準拠した機器で構成されるネットワークの事を一般的に「無線LAN」と呼んでいる。IEEE 802.11は時代に合わせて規格の追加や修正が行なわれており、近年では主に高速化が進められている。

標準規格としての草分け的存在はIEEE 802.11、次いでIEEE 802.11bであり、2.4GHz帯の電波を使用し最高11Mbpsの伝送速度を達成した。その後5GHz帯を使用した、伝送速度が54MbpsというIEEE 802.11aも規格化され、またIEEE 802.11bと互換性を持ちながら2.4GHz帯で54MbpsというIEEE 802.11g規格も存在している。2009年には規格上の最高伝送速度600Mbpsを達成するIEEE 802.11nが規格化され、さらに2014年からは理論上 6.93Gbps もの高速通信が可能な IEEE802.11ac が規格化されている。

 

 

一覧にまとめてみようと思う。

 

IEEE802.11ac 6.9Gbps              5GHz帯

IEEE802.11n   300Mbps             2.4G帯/5GHz帯

IEEE802.11a    54Mbps               5GHz帯

IEEE802.11g   54Mbps               2.4GHz帯

IEEE802.11b   11Mbps               2.4GHz帯

 

 

・ディスプレイ接続端子の規格

 

モニタ入力端子にはアナログ式とデジタル式があるが、アナログ式はVGA(D-Sub15ピン)端子。デジタル式はDVI端子、HDMI端子、DisplayPort端子。

 

 

アナログ式

 

VGA(D-Sub15ピン)端子

アナログ式の映像出力端子。A/D変換といっていったんデジタル信号に変換される。信号の経由は「デジタル信号→アナログ変換→デジタル信号」となるため、もとのデジタル信号のままの出力にはならない。そこで歪みが生じ、デジタル出力よりも画質が悪くなる。デジタル出力が主流となった今ではマイナーとなっている。

 

 

デジタル式

 

DVI端子

DVIはデジタル式の映像出力端子。デジタルなのでデータに劣化がない。DVI端子には「DVI-D」と「DVI-I」の2タイプがある。

 

DVI-D:デジタル専用の端子。DVIだけの表記がされている場合、DVI-Dというのがほとんどで、現在の主流である。

DVI-I:アナログ・デジタル兼用で、変換プラグを使用することでアナログ端子のモニタとつなぐことができる。

 

 

HDMI端子

「DVI」をベースに設計されたデジタル出力規格。1本のケーブルで映像・音声・著作権保護の制御信号を転送することができる。

バージョン1.0から始まって何度もバージョンアップしている。3D映像の出力にはHDMI 1.4以上となっている。

 

DisplayPort端子

DVI端子の後継として業界団体VESAが定めているディスプレイ端子。特徴はHDMIと同じで、1本のケーブルから映像・音声・制御信号をデジタル出力できる。業界では「家電分野でHDMI、パソコン分野でDisplay Port」という位置づけで普及を進めている。HDMIより小型なのがメリット。DVI端子はサイズが大きいため、ノートパソコンなど小型の電子機器には搭載しづらく、より小サイズの端子として登場した。HDMIとは違い、使用ライセンス料は発生しないので、デジタル機器メーカーは生産コストを抑えられる。